THE LIVE STATION since 1986

Tokyo Meguro Shinagawa Japan.

TEL 03-3444-3464

目黒ライブステーションについて

-事業内容-

1986年1月10日、東京・目黒にて開業。

インディーズ音楽からメジャーへの登竜門として32年余り存在し続け、若手バンド・ミュージシャンへの支援・育成を目的とし、地域の音楽事業などにも大きく貢献し音楽全般の推進を事業内容とする。

また関連事業の企画・制作・運営。

 

-沿革-

1984年 目黒ライブハウス「CAT CITY」より経営権及び運営権を委譲(当時代表:矢部真理)

1985年 6月 店内大幅改装

1986年 1月 店名を「THE LIVE STATION」に改名

1988年 9月26日 有限会社ライブステーション設立・登記

1992年 関連プロダクション株式会社AURAND設立

1994年 株式会社AURAND閉鎖

2004年 関連レーベル部門「aifeel」設立(代表 松谷浩義)

2005年 関連レーベル部門「LS MUSIC」設立(代表 渡邊高広)

2017年 1月 代表取締役 矢部真理 辞任、代表取締役 松谷浩義 就任

2018年 8月 公式ウェブサイトリニューアル、店舗サービス内容変更

 

 

-代表取締役ご挨拶-

ライブハウスの黎明期が過ぎ、日本のインディーズに新風を巻き起こしたジャパメタムーブメントに沸く1986年。後にHR/HMの聖地と言われた、この目黒の地にライブステーションは産声をあげました。

 

浜田麻里、ラウドネス、44マグナム、アースシェイカー等々、次々とメジャーデビューを果たしインディーズで有ったジャパメタが確実にメジャーシーンの一角となりつつある頃。

我々はメジャーへの足掛かり、登竜門としての役割を担わんとアクティブに動いていました。

 

その後、マスメディアの参戦によりバンド熱は一気に加熱。

バンドバブルと言われた1990年代。そう、「平成」と元号が変わったあの頃です。

毎夜、ライブは盛況、5人の動員しかなかったバンドが、TVで紹介されるや翌月には200名を超える動員を叩き出し

代々木のホコ天(歩行者天国)では日曜のたびに何万もの人が訪れ、写真週刊誌に紹介されるなど様々な旋風を巻き起こし「社会現象」と呼ばれたのです。

 

そしてシーンは一気に多極化。

狭き門で有った登竜門は広き門となり、ライブハウス過当競争の時代へ。

また、以前の出生率の低下からくる若者達の減少、「ゆとり教育」の煽りか若者の気力の質の低下が著しく現れ始めた頃でもあります。

業界では、デジタル化が進み、制作作業の簡易化と利便性からくる、ほぼ内向的とも言える音楽制作現場が現れ出しました。

泥だらけで戦っていたバンドマン不遇の時代と大きく様相を変えて行く時代へとむかいます。2000年代後半のお話。

 

多極化した音楽シーンの出口としてライブハウスもまた、数を二乗的に増やして「難関」と言われたライブハウスはお手軽なライブ空間となりました。

非凡は平凡へ、個性は画一化へ、努力は要領への時代となりました。

そして現在もその風潮は続いているのが現状です。

 

ライブハウスは立地や居住性に重きを置き、少ない利用者を奪い合い、価格下落を生み出しています。

そう、生産性が低下していったのです。

 

そんな中、どうしたらライブハウスとして生き残れるか?

音楽制作や表現者の育成を生業とする我々の良心を、どのようにして後の世代に引き継げられるか。

「打ても響かない」「暖簾に腕押し」のユーザーにどのように伝えられるか。

考えると怖くて眠れないこともしばしばの今日です。

 

結局、私は自分の中の大きな誤解(いや間違いといったほうが正しいかもしれません)に気づいたのです。

気付かされたと言うほうが正しいのかもしれないですが。

 

時代が間違った方向に行っているわけではなく、我々が追いついてないのだと。

胡坐をかいた商売で、過去の栄光にすがりついていたのだと。

無理を押し付ける風潮は、今の時代にそぐわない。

 

これからのライブステーションは、理念と目標は今までのままに。

ただアプローチの仕方や、表現方法の伝え方にバリエーションを持ち

より幅広い音楽愛好家達のためのライブハウスを作ろうと。

 

新しいコミュニケーションの取り方を模索しつつ。

新たなサービスを作り出しつつ。

若手・新人の発掘と育成、そして可能性を追求する独自の手法を求めていこうと思うのであります。

遅きに失した感もありますが、まだまだライブハウス音楽は不滅です。

 

今回、ウェブリニューアルをきっかけに、制作現場でも営業現場でも様々な可能性を追求していく所存です。

当店に新しくカラオケシステムを導入いたしました。

「なぜライブハウスにカラオケが必要なのか?生のライブを聴かせるところがライブハウスじゃないのか??」と言う意見もあります。

しかし、より一般の方にライブハウスの良さをわかっていただくためには、実際にこの店を感じていただくのも一つの方法であると思ったのです。

 

年配の方で、実際ライブハウスに今まで縁がなく、当店での飲み会イベントから興味を持ち月に何回も応援するアーティストを探しに来てくださる方もいらっしゃいます。

お手軽さを武器に、かつ、流されないプライドを持ち、音楽発信基地としての機能をより充実させていくことが今後10年の課題だと思うのです。

 

興味はいづれ身を結び、需要の拡大へと繋がっていくと信じます。

その機会を、より際立った迫力と吸い寄せられるようなサービス、今まで培った技術を基に。

お客さんやアーティストの方々とより緊密なコミニュケーションを武器に、新しい音楽時代を作っていく所存です。

 

今まで、足繁く通っていただいたお客様、今でも心の支えとしてくれているミュージシャンの方々(その中の一部の方には今回当店へのコメントを頂戴しております)そして支援を続けていただきました関係者の皆様の、ライブステーションへの愛情とご理解を永続させていくためこれからも我々はしっかりと「今の時代」と向き合い、より発展させていく覚悟でございます。

 

時代に流されずに改革を続け、皆様の拠り所と目標を目指すライブステーションを

今後ともよろしくお願い致します。

 

 

2018年8月

 

有限会社ライブステーション

代表取締役 松谷浩義